喜怒哀楽は人間の基本的な感情です。
どれも必要であり、どれもどの様な方の中にもプログラミングされております。
ですが、喜怒哀楽の中でも哀や怒に関しては無い方が良い。
あるいは今すぐ無くしたい、と思われている方も多いのでは無いでしょうか?
ですが哀や怒も人間には必要不可欠な感情です。
今回は「怒」にピックアップして、スピリチュアル的な意味と共に説明していきます。
怒りは自己表現の一つ
まず、怒りは
現在の感情ステータスを表す自己表現の一つです。
自己表現は他者に
「自分は今、こんな状態だよ。」
と示す上で非常に重要です。
それにより相手も適切な対応をすることが出来るからです。
また、詳しくは後述しますが自分自身の解放にも繋がるという効果もございます。
日本では独特の
「空気を読む」
という文化がございます。
相手の表情に好ましいと感じている反応が出たら、行動を積極的に行い、否定的な反応が出た場合は、自分が直前に取ったような行動は抑制することです。
日本人は比較的空気を読む能力に優れているので、喜怒哀楽をはっきりと表現しない方も多いです。
喜怒哀楽をはっきりと表現するのはかなり大きなエネルギーが必要となりますので、そちらの方が楽だからというのも大きいでしょう。
しかしながら、比較的空気を読む事が上手いといっても、上手くない方も多いですし
相手の感情を読み取るのが苦手な方もたくさんいらっしゃいます。
ですから出来るだけ感情表現ははっきりとさせた方が良いのです。
相手に非がある場合は相手の為にもなります。
ただ、もちろん自分の感情の赴くまま、怒りを感じたら怒鳴りちらすようなことはあってはなりません。
怒るべき時はしっかりと怒る。
我慢する時は我慢する、ということを見極めましょう。
例えば
あなたの部下に遅刻の常習犯がいたとします。
そのような時は初めは怒るのではなく、注意をしていきましょう。
ですが何度注意しても遅刻癖が治らない時は、その人のためを思って注意から「怒り」へとステップアップするべきです。
もし、なあなあな対応をしていたらそのような方は決して改心したりはしません。
むしろ舐められたりして、余計遅刻を繰り返す様になります。
大きな怒りをぶちまけることは特に大きなエネルギーを必要としますが、時と場合によっては心を鬼にして怒るべきなのです。
怒りは自分自身を解放する行為でもある。
怒りと解放。
この二つはスピリチュアル的に密接な関わりがございます。
思いっきり怒ると、なんだか心がスーッと軽くなる様な感覚を覚えることはございませんか?
それは怒りと共にあなたのストレスや雑念、うっぷんなども解放されたからです。
怒りは非常に勢いのある感情ですので、その方の中に溜め込まれているものも解放してくれる効果があるのです。
ですので、怒りを溜め込んでしまい、怒れないという方は危険です。
本来は怒りと共に解放されるべきものがずっと中に蓄積されているということですから。
少し汚い話になりますが、排泄物が体内に溜まり続けたら人間は死んでしまいます。
汗が全く出なくなっても体温調整ができずに死んでしまいます。
ですので、人間にとってデトックスという行為は非常に大切なのです。
怒りと共に体内に溜め込まれた見えないものを解放することも立派なデトックス。
怒りはあまり溜め込まないようにすることが重要です。
怒りっぽい方は浄化が必要。
逆に短期でいつもカッカッとしてしまう。
ちょっとの事で頭ごなしに怒鳴ってしまう。
という方もいます。
短気は損気というように、短気で得することはございません。
怒りは体内に溜め込んだものを解放してくれるのであれば、短気な方はいつもすっきりしてストレスも無いんじゃないの?
と思われたかもしれませんね。
ですが人間、そう単純にはできておりません。
怒りの回数が多く、常に怒ってばかりいると、その方には
・疲労しやすくなる
・老けやすくなる
・攻撃的になる。
などの悪影響が出てきます。
怒りは大きなエネルギーを伴うものですから、その分かかる負担も大きいのです。
あなたの身近にいる、短気で怒りっぽい方は同世代の方と比べ老けて見えていたり、いつも疲れている様に感じませんか?
それは頻繁に怒っていることの影響だと思います。
もし、短気でお悩みという方は
「マイヒーリングコンテンツ」
を複数用意すると良いでしょう。
マイヒーリングコンテンツとはあなたが癒されるコンテンツです。
癒されるものはその人個人の趣向により異なります。
自分自身が癒されると感じるコンテンツを1日のご褒美に何か用意してあげましょう。
週末はちょっと豪華に、長くマイヒーリングコンテンツを楽しむようにするとより効果的です。
例えば平日は半身浴からのアロマ芳香をマイヒーリングルーティンとし、休日には温泉かスーパー銭湯に長めに滞在し、リフレッシュする、などですね。
ガス抜きの回数や時間を増やす事で、徐々に怒りっぽさは消えていくでしょう。
どうしても人に対して怒れないというあなたへ。
怒るべき時でもどうしても怒れない方もいらっしゃるでしょう。
そのような方は
「人から良く見られたい。」
「嫌われたく無い。」
「仲間外れにされたく無い。」
など、他人からの視線や評価を強く気にされる方でしょう。
そのような性格を変えるのは中々大変だと思いますが、そのような方でも
「人に向けて」でなければ、怒りを解放させることは可能であることが多いです。
お勧めなのは
フィクション作品で良く見られる様な
土手や海辺で
「バカヤローーーーー!!!」
と大声で叫ぶ事です。
叫ぶ時の脳内では、日頃怒りを抱えている人をイメージしながらだとより効果的です。
もちろん、これは出来るだけ誰もいない迷惑にならないところで行ってください。
思いっきり怒りの言葉と共に叫ぶことで怒りを解放させることが出来るのです。
どうしても人に対して怒れない、という方はこの方法で怒りを解放させてみてください。
また、カラオケで「怒りがテーマの歌」を大声で歌うなどでも同様の効果を得る事ができます。
最後に
これまでお伝えしてきたことをまとめますと
「怒りは溜め込まず、解放するべき」
「短気は損気、短気さは改善しよう。」
です。
何度もお伝えした様に怒りも必要な感情です。
うまくお付き合いする事であなたの人生はより良くなっていくでしょう。